墓石デザインのこと2
先日ご縁のあった方のデザインがとても素敵でした。
ご本人の承諾もいただけたのでご紹介します。
「デザインが素敵ってあなたがやってるんでしょ?」
と言われそうですが(まあその通りなのですが)
私一人ではこうはいきません。
ミューズが必要なのです。
施主様からのご希望は、可愛がっていた犬を入れて欲しいとのこと。
墓石デザインはあくまで石に彫るので、可能か不可能か、が最初の壁です。
また、リアルさを追求しすぎると不気味になる、というのもあります。
(言葉が乱暴だったらごめんなさい。墓石はリアル味のあるイメージ絵がいいのでは、と思っております)
ワンちゃんの写真をいただいて、シルエットをとることにしました。

花束は、命日の季節でコスモスを選びました。
赤いコスモスの花言葉は「愛情」です。
希望されていた言葉はワンちゃんのイメージに合わせて可愛い字体にしました。
お名前などを入れる平面部には、いくつかお花の希望をお聞きして薔薇を用いました。

わんこの足跡入りです。
薔薇は仏花(本堂の仏様に供えるお花。毒と棘を避ける)としては不向きなのですが、
ガーデン型の霊園には植えられていますし、
棘を取ったデザインにしましたし。
施主様にもその旨お話しました。
だいぶ線が細かいのですが、石屋さんは全く問題ないと引き受けて下さり

わー!思っていたより素敵!
墓石のデザインには色んなご意見があるかも知れませんが、
贈りたい心を込めて、
悲しい気持ちだけで向き合うよりは、
温かい、優しい気持ちになれる方がいいのではと、
個人的には思っております。
亡くなった方は仏となって、遺された方を見守ってくださっている。
悲しみだけに沈むことなく、今を精一杯生きられるように願って下さっている。
お遺骨は墓石の下にあるけれど、その方はお墓に住んでいるのではありません。
願いをもとに、はたらきとなって、私の人生をともに寄り添い、この人生の行く末を導いて下さる。
だから、温かい気持ちで向き合えるようなデザインに出来たら、
その一助となれれば嬉しいです。


